腫瘍と願い事
2020年01月25日
昨年のクリスマスから丁度1ヶ月経ちましたね。
1ヶ月前、私はインスタにこんなことをアップしました
このお願い事が叶いましたのでご報告します
話は昨年の10月25日に遡ります。
くうちゃんの脇の下にピンポン球くらいのしこりを見つけました。
加齢に伴って脂肪腫は体中ポコポコと出来ているので
またか??と思いましたが、
脇の下にはリンパ節もありますし
何だか心配になって病院を受診しました。
細胞診の結果は「脂肪腫」とのことで、
経過観察となって帰宅し、
その後しばらくはしこりのことも忘れて過ごしていました。
12月24日、クリスマスでコスプレしよう!となりまして
くうちゃんにも服を着せたり脱がせたりしているときに、
ふと・・・・しこりがデカくなってる・・・
と気づきました。
軟式テニスのボールを少し小さくしたくらいの大きさです。
体中にポコポコ出来ている脂肪腫の成長スピードと比べると
恐ろしくスクスクと大きく育っているので
これはヤバイやろ・・・
となって翌日12月25日に再度受診しました。
診察の結果「大学病院で精密検査をしてください」となって、すぐに予約を入れてくださいましたが
大学病院は予約待ちが避けられないようで(タイミング悪く年末年始にもかかっていましたし・・・)
年明け1月15日に検査を受けることになりました。
病院の帰り、涙が止まらなくて、手の震えも止まらなくて
しばらく車をコンビニ駐車場に停めさせてもらいました。
その間、くうちゃんはずっと私の顔をなめたり、
体当たりするかのように自分の身体を寄せてきたりしていました。
こんなに優しいくうちゃんが、なんでこんなことに・・・。
本当にありきたりですけど、私が代わってあげれるなら・・・と、
車中でそんなことを呆然と考えていました。
この時インスタにアップしたのが冒頭の記事です。
『くうちゃんが大変なことになっているんです!皆さんくうちゃんと私に元気を分けて下さい!』
と書こうとしてスマホを触ってましたが
文字にしてしまうと、良くないこと(癌かもしれないこと)が事実となってしまいそうで
怖くて怖くて書けませんでした。
同じ理由で友人などにも殆ど話せませんでした。
家族を含めたごくごく限られた数人だけにしか話せませんでした。
ゴールデンレトリバーは犬の中でも遺伝的に悪性腫瘍になりやすいとされていて
7歳を過ぎるとがんになる確率が高くなり、発症のピークは10歳頃だと言われているらしいです。
くうちゃんはそのピークにあたる10歳です。
なので、普段から例えただの脂肪腫だとしても、発見するたびに慌てて病院へ駆けつけています。
心配しすぎと思われても、それでもいいやと思っています。
精密検査が決まってからは、本当に地獄でした。
私はどちらかというとネガティブ志向に陥りやすい性格なので
この時は
「くうちゃんのしこり=癌 ⇒ お別れ」
こんなことしか考えられなくて、
「くうちゃんとの時間はあとどれくらい残されているんだろう」
「その間に何をしてあげられるだろう」
寝ても覚めてもそんな事ばかり・・・。
夜中には
隣で寝ているくうちゃんが既に冷たくなってしまって居るんじゃないかと
何度も何度も体温を確認しながら、うつらうつらしか眠れない毎日でした。
つながりのママさんから
「マイナス思考は絶対ダメだよ!」
「泣くのは悪い結果が出たときだけ!!」
「悪い結果でも、すぐに死に繋がるわけではない」
そんなお話を頂いて、なんとか1月15日を迎えました。
くうちゃんが紹介されたのは
岐阜大学応用生物科学部附属動物病院 腫瘍科
というところです。
予約は9:00
受付で問診票など記入して、
すぐに診察に呼ばれました。
かかりつけの獣医さんからの紹介状に詳細は記載されているので
一通りの内容確認と、この日行われる検査の予定、大まかな費用
検査に伴うリスクなど
これらについて30分くらいかけてゆっくりと説明を受けました。
検査は
・体重などの基本的な身体測定
・採血
・全身のCT検査
・造影検査
・細胞診
大まかな費用は10万円
全て納得の上でくうちゃんを病院に預け、夕方4:00頃迎えに来て下さいとのことで
私は一端家に戻りました。
自宅で待っている時間は長かったような、あっという間だったような・・・。
早く結果を知りたい。早く迎えに行ってあげたい。
でも、結果を知るのが怖い。
裏腹な気持ちと葛藤しながら、小雪さんと過ごしていました。
小雪さんもくうちゃんの不在に不安そうな様子で、ずっと探しているようでした。
約束の時間に迎えに行き、その場で検査結果のお話を先生から伺いました。
血液検査結果、CT画像、造影検査画像などを見せて下さりながら
素人の私にもわかりやすいように、かみ砕いてゆっくりと詳しく説明してくださいました。
結果は、
①全身に10カ所以上の腫瘍がある
②そのうちの殆どは脂肪腫や乳頭腫などの良性のもの
③腋窩のリンパ種か?と思われていた部分は、リンパ節にくっついて出来た脂肪腫だった
④3カ所だけが脂肪以外の何らかの腫瘍。詳しい病理検査を受けて判断する必要がある。
⑤血液検査の結果は非常に良好
⑥腎臓、肝臓など内臓の画像所見も良好
⑦腹部のリンパ節に腫脹が見られる。大きな動脈と非常に隣接しているので穿刺(細胞摂取)は見送った。
このリンパ腫脹が④の腫瘍と関連あるかは病理検査の結果を待って判断。
すこし喉に物がつかえたような気持ちでしたが、この日は病理検査の結果を待つしかありませんでした。
はじめに伺っていた費用よりも
少しお支払いは少なめでした。
とは言え・・・
そして数日後、病理検査の結果出ました。
結果は、
④は悪性のものではない
⑦のリンパ腫脹が現時点で明らかに悪影響を及ぼしているような所見は見られないので、経過観察。
ばんざーーーーい!!
くうちゃんはまだまだこれからも元気です
これが、私のお願い事が叶ったご報告です