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くうちゃんのイボ取り大作戦 ~ 糸で乳頭腫をやっつけました!

   乳頭腫を糸で縛って取ってみた

わがやのくうちゃんは11歳のゴールデンレトリバー!

加齢に伴いあちらこちらにポコポコとできもの(イボ)やシコリが出来るようになりました。

 

以前ブログにも書きましたが、昨年末に前足の付け根に大きなシコリを見つけ

今年の1月、大学病院で精密検査を受けたこともあります。

この大きなシコリは幸運にも良性の脂肪腫でしたが、犬種的にも腫瘍のトラブルが多いらしいので

日頃からマッサージを兼ねて身体のあちらこちらを触ってチェックしています。

 

精密検査の時には、大きなシコリ以外にも全身のイボやシコリ全てについて診てくださいました。

必要に応じて何カ所も細胞診をして、1月の検査の時点では悪性のイボやシコリは見られないとの結果をいただき安堵しました。

 

 

 

 

 

脂肪腫

この精密検査で一番多かったのが「脂肪腫」でした。

中高年犬になるとよく発生する腫瘍のひとつです。

 

細胞診と超音波検査で診断して頂き、脇腹など胴体部分に多く(大小10カ所くらい)発生していたようですが、いわゆる脂肪の塊(良性のもの)なので特に心配することはないとのこと。

 

「脂肪腫」には今回のくうちゃん場合のように良性のものから、周囲に腫瘍が浸潤しながら増殖する「浸潤性脂肪腫」、悪性度の高い「脂肪肉腫」などがあります。

 

一般的に「脂肪腫」は体表面に近い皮下組織に発生することが多く、

ゆっくりと大きくなるので、無症状で経過していくことが多いようです。

 

くうちゃんの脇の下の脂肪腫は、テニスボールを少し小さくしたくらいまで成長していますが

子供の頭くらいまで大きくなってしまうケースもあるんだとか・・・。

そうなると周囲の関節が動かしにくくなったり、時には近くの臓器や神経を圧迫したりしてしまうこともあって、痛みや機能障害を生じることになります。

そうなると、いくら良性とは言え外科的に摘出しなくてはなりません。

 

くうちゃんに関しては、今のところ経過観察で特に問題なく過ごしています。

 

 

 

 

 

乳頭腫

脂肪腫以外に見つかったのが「乳頭腫」です。

これはシコリというよりイボですね。

 

 

 

頭のてっぺんと口角に1つずつ出来ていました。

 

頭のてっぺんは精密検査前から気づいていて、かかりつけの動物病院で診てもらっていたイボです。

 

 

擦れて出血しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この上まぶたに出来ているのも

乳頭腫かな?!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乳頭腫(にゅうとうしゅ)は小さな亀裂が集まっているようなカリフラワーみたいな塊です。

 

若齢犬に発生するものと老齢犬に発生するものがあり、若齢犬に発生するものはウイルスが関与していて伝染するんだとか・・・。頭部、まぶた、四肢(足)、口腔(口唇)などでよくみられ、複数個発生することもよくあるとのこと。

老齢犬に発生する乳頭腫ではウイルスの関与はなく、頭部、まぶた、四肢(足)、生殖器などに多くみられるようです。

 

くうちゃんの場合、ウイルス関与の無い老齢犬仕様の乳頭腫なのでしょうが

発生場所や身体に複数個発生していることから考えると、ウイルス性のものなのかな・・・なんて素人考えで推察しています。

 

どちらにしても、悪性のものではないようなのでそれほど心配はしていません。

 

 

ただ、頭のてっぺんの乳頭腫が大きくなってくると、小雪さんとじゃれ合って遊ぶ際に擦れて出血することがしばしばあります。

本人は痛がっている様子はありませんが、家のあちらこちらに血が付いてしまいますし

傷口からの感染も心配なので、定期的にレーザー治療を受けてきました。

 

このレーザー治療は無麻酔で、ほんの数分で終了出来るので

私としては、比較的気軽に受けることの出来る治療です。

 

 

 

 

口腔内(口角)の乳頭腫の家庭治療 

ここからがやっと今日の本題です

 

 

頭のてっぺんは無麻酔でレーザー治療出来るのですが、口腔内となると全身麻酔が必要となるようで

くうちゃんへの負担を考えると全身麻酔はなるべく避けたいので、口角の「乳頭腫」はずっと放置してきました。

 

「乳頭腫」は徐々に大きくなっているようでしたが、それによって物が食べにくい様子もありませんでした。

 

口腔内ということで、日頃目に付きにくいと言うこともあって、私の意識の中でついついその存在すら忘れていることも多かったです。

 

 

 

 

そんな呑気なことをしている間に、この口角の乳頭腫の存在に気づいてから1~2年くらい経過してしまい

とうとう直径2.5㎝もの大物に成長してしまったんです・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなると、いよいよ問題が生じ始めました

咀嚼の際に噛んでしまうのか、しばしば出血するようになったんです。

出血量は少ないのですが、それが唾液に混じってダラーーっと流れ出すんですね・・・。

茶色っぽいヨダレを垂らしている様子は何とも汚くて、当然家のあちこちも汚れます。

小雪さんにも付着するようになってしまいました。

 

 

動物病院でイボ取りなどにも効果のある漢方薬を処方されて1日に数回ずつ塗布しましたが

くうちゃんのイボにはあまり効果が無く・・・。

獣医さんに糸で縛ってもらいましたが、すぐに外れてしまい・・・。

 

もう全身麻酔下での外科的切除しかないのかな・・・と大将と相談しておりました。

 

 

すると

大将「ダメ元でもう一回糸で縛ってみよう! 簡単には取れんように厳重に縛ろう」

・・・・・鶴の一声で決まりました

 

 

大将は何を隠そう医療従事者ですので、悪いようにはしないと思いますが

よく言えば『大胆』、悪く言えば『やり方が荒い(痛くされる)』ことが経験上わかっていたので

正直、出来ればお断りしたいような気もしましたが(笑)

老犬のくうちゃんにとっては全身麻酔のリスクは当然怖いですし、他に選択肢はありません。

 

そんなこんなで

「大将アンタがそこまで言うなら、その舟に乗ってやろうじゃありませんか!」

となったわけです。

 

 

 

 

イボを糸で縛って取る ~ 第一回目

 

いよいよです・・・  イボ縛ります・・・

 

 

大将はゴム手袋をはめ、ヘッドライトを装着して意気込んでおります

 

 

くうちゃんはまだ何が始まろうとしているのか知らないのでのんびりとしています。

 

 

私は・・・・ドッキドキです

 

 

幸か不幸か、我が家には太めのミシン糸が大量にありますので、これを使うことになりました。

糸を長めに切って大将に手渡すと、初めてにしては器用にイボに糸を掛けていきます。

大将、意気込んでいただけのことはありました

 

くうちゃんは、少し痛かったのか嫌がる素振りを見せましたが、我慢してくれました。

何をされるのか怖かったと思います・・・。

 

 

縛った糸は端は、ほどけにくいように長めに残しました。

そのせいで口の中に違和感があるようでしたが、この判断が成功へのカギとなった気がします。

結果ほどけること無く『イボ退散』への礎となったわけですから

 

 

 

第一回目の「糸縛り」はこのような感じで難なく終了!!

やさしめに縛ったので、数日したらもう少し糸を絞めるとのこと。

私もくうちゃんも、ここまで来たらもう大将に任せるしかありません・・・。怖いけど。

 

 

 

 

 

 

イボ縛り ~ 第二回目

一回目の縛りから4~5日経つと、イボの一部が少し白っぽく変化してきましたが

まだまだ赤く活き活きとしている部分もあって、何とも気持ち悪い外観でした。

 

そろそろ糸の絞め具合をきつくしてみようということで、第二回目に突入です。

 

 

1回目の糸はそのまま残し、上から重ねるようにして2回目の糸を掛けました。

 

 

イボの根元が結構太くて(たぶん直径1㎝くらいはあったと思います)、

どの程度絞めて良いのか大将にもわかりにくかったようですが、手探りながら上手に絞めていましたよ。

 

 

 

くうちゃんは一回目の恐怖を憶えていましたし、痛みが増しているようでとても嫌がりました。

それでも激しく暴れること無く我慢!!! 

なんて偉いんだろうと感心し、親バカに磨きがかかりました

 

 

 

 

そして翌日、水皿の中に不審な物体が2つ・・・・・・・

 

 

イボの欠片が取れていたんです!!!

カリフラワー状の乳頭腫の一部が剥がれ落ちたようです。

 

親イボはまだまだ健在でしたが、大きく前進したような気持ちになりました!

良い感じ良い感じ

 

 

 

 

ただ、この頃からくうちゃんの口臭が一気に悪化していきました。

今までもそれなりに臭かったんですけど(笑)、それとは別物のニオイなんです

あまり嗅いだことの無い悪臭です。

 

今回のイボ取りは

糸で縛ることによってイボへの血流を遮断し、組織を腐らせて取るという仕組みだと思うのですが

口の中に腐った組織があることによる悪臭なのでしょうか?!

 

歯槽膿漏になるとあのような口臭になるのかな?!

 

よく分らないまま日に日に口臭は悪化していき、その臭さといったら夜隣で寝ているくうちゃんの口臭で目が覚めるようになるほどでしたよ

 

 

 

 

 

 

イボ縛り ~ 第三回目

口臭が悪化していく割には、親イボが落ちる様子はありませんでした。

色の変化も目立ったものはなくて、「今は待つしか無い」でしたね。

 

この頃から出血量が少し増えました。

朝起きると、くうちゃんが寝ていたマットが唾液と血液で茶色く汚れているのが目立つようになりました。

 

 

本当にこのまま進めて大丈夫なのかとても不安な時期でした。

くうちゃんが痛々しいという気持ちと、

素人が初めてのイボ取りに挑戦しているということ自体も今更ながら不安でしたね。

 

 

これだけ口臭が悪化して、少量とは言え出血も持続的にみられる状況は

口腔内の衛生環境は非常に悪化しているでしょうし、のんびりと時間をかけている場合ではないだろうとの大将の判断で、糸の縛りをどんどんキツくしていく作戦に舵がきられました。

 

 

 

イボ縛りの三回目

さすがのくうちゃんもおびえた目で「嫌です」と訴えておりましたが

なだめて何とか施術を終えました。

3回目の糸も、1・2回目の糸の上から掛けました。

 

イボ取りを開始してから10日近く経過していたと思います。

 

 

 

 

 

イボ縛り ~ 第四回目

ここからイボ縛りのペースが一気に加速します。

第三回目の翌日、第四回目の糸縛りを行いました。

 

理由は前述したとおり、くうちゃんの口腔内の衛生環境の悪化です。

これによって体調に悪影響が出ることを懸念して、早くイボを取ってしまおうと考えました。

 

 

 

 

この頃になると、イボの根元が少し細くなってきているような感じでした。

根元全体がしぼむというよりは、根元の一部に切り込みが入ってきている感じです。

(上手く表現できません・・)

 

そして、イボ全体も小さくなっているように見えました。

 

とにかく、前進している実感がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、イボに糸を掛ける際、くうちゃんが今まで以上に痛がるようになりました。

化膿しているとか腫れているとか熱感とか、そんな症状は見られませんでしたが

明らかに「我慢の限界です」と訴えていたので

使用する糸を「ミシン糸」から「細めの毛糸」に変えました。

細い細いミシン糸が傷口に食い込むよりは、ミシン糸よりも多少太めの毛糸の方が痛みはマシだと考えてのことです。

 

まずは今まで縛ってきた3本のミシン糸を切って取りました。

これが非常に痛かったようです。

なんだかくうちゃんを虐待しているような気分になりましたが、後へは引けません。

 

そして縛った上から抗生剤入りの軟膏を塗っておきました。

化膿して状況が悪化するのを防ぐためです。

 

 

 

それにしても、くうちゃんはよく我慢していました。

痛みが伴うことを連日されて、怖かったでしょう・・・。

それでも唸ったり怒ったりすることは一度も無く、私たちの指示に従順に従い我慢しておりました。

これが小雪さんだと無理だったんじゃないかな・・・・。

 

 

 

 

 

イボ縛り ~ 第五回

第四回目の翌日に実施しました。

 

イボはかなり小さくなっていました。

あと一息です!

 

前回縛った毛糸の上からもう一度毛糸を掛けました。

そして前回同様、抗生剤軟膏を塗布。

 

おそらくイボの根元は殆ど腐っていて、皮一枚で繋がっているような感じでした。

 

くうちゃんも前回ほど痛がること無く行えました。

 

 

 

 

そして翌朝

とうとうイボを撃退することに成功しました!!!

 

毛糸ごと飲み込んでしまったのか、跡形も無くなくなっておりました

 

 

 

傷口がまだ痛々しいですが、あんなに大きかったイボが綺麗に無くなりスッキリとしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

傷口がまだ痛々しいので、一日一回抗生剤軟膏の塗布を行いました。

 

その後、「枇杷の葉エキス」に殺菌・消毒・鎮痛の効果があって虫刺されや口内炎の治療に効果があると知り、「枇杷の葉エキス」を入手することが出来たので、抗生剤軟膏の塗布から「枇杷の葉エキス」に切り替えました。

 

化学薬品をある意味『必要毒』だと私は考えていますが、他に選択肢があって、しかも身体に優しい物であるならそちらを選びたいなと考えました。

 

今のところ経過は非常に良好です!

 

 

 

 

 

シニア犬になるとイボやシコリは避けて通れない物のようです。

若ければ全身麻酔下での手術にも耐えてくれるでしょうが高齢になるとそれも怖いです。

 

色々と工夫をしながら、くうちゃんが毎日健康で過ごせるように努力していきたいと思います。