愛用ミシンのメンテナンス
2020年06月14日
ミシンのメンテナンスはプロ任せ
職業用ミシンExcim-pro 9400LS のメンテナンス
ミシンのメンテナンスに行ってきました。
私が愛用しているのは
ベビーロックの『Excim-pro 9400LS』 というミシンです。
『極KIWAMI』という愛称がついていて、ちょっとカッコいいでしょ
ミシンは精密機械です。
当然日常的にオイルを差したりお掃除をしたりなどの自己メンテナンスが必要になります。
そして、定期的に機械内部のメンテナンスもプロにお任せするようにしています。
ミシン上部
電気配線がたくさん
ミシン底部
如何にも機械的な雰囲気
数種類のオイルやグリスを使い分けてメンテンナンスしてくださいました。
ミシン側部
針を上下させる機構が見える
ネット上や町中でもミシン修理のお店はとてもたくさん存在しますが
その中で自分が本当に信頼できる修理のプロにお任せすることをお勧めします!
とは言え「本当のプロ」は意外と少なくて、
不具合があるとその部分をゴッソリとすぐに交換してしまう修理屋さんが非常に多いです。
最悪はミシン本体の買い換えを勧められたりします・・・。
本当の修理のプロは安易なゴッソリまるごと部品交換ではなくて【修理】をしてくれます。
細かな部分まで分解して、壊れた部品だけを交換して、元の姿に戻してくれます。
ですので、とてもお値打ちに修理が出来て、とても長くミシンを使うことが出来るんですね!
今回私が感じていた不具合は、下糸(ボビン周り)に関してでした。
スピードを出して長距離縫うと下糸が絡まってしまうという・・・。
ボビンの装着もしっかりとして、糸調子も合わせて、ゆっくり縫いであれば問題なく進められるのに
スピードを出して縫い続けたときにだけ症状が出るという不具合。
この症状の説明をすると、修理屋さんはすぐにピンときたようで
あっという間に解決して下さいました。
ミシン本体内部のある部分(ボビンの爪を食い込ませて固定する部分)に短い糸が絡みついていたそうです。
そのためにボビンの爪がしっかりとミシン本体に食い込めず、スピード縫いすることで外れてしまっていたとのこと。
ミシン本体もボビンも全くの無傷で交換もせずに不具合が直りました!!
これでまたしばらくは安心して快適にミシン作業が出来ます!!
ついでに色々なミシンのお話を・・・
家庭用ミシン ~ お手頃価格で機能充実
ミシンには大きく分けて「家庭用ミシン」「職業用ミシン」「工業用ミシン」の3種類があります。
通常よく目にするのは「家庭用ミシン」ですね。
皆さんのご家庭にも1台はあるのではないでしょうか。
直線縫いはもちろんですが、ジグザグ縫いや刺繍、ボタンかがりなども出来てとっても便利です!
価格はピンキリで、3~5万円くらいでしょうか。
精密な刺繍が出来るような高性能の物であれば10万円前後するものもありますね。
今回のコロナ騒動でミシンの需要が一気に高まり(マスク作りでしょうね)、
とてもコンパクトで、1万円くらいで購入できる安価な商品まで出回るようになりました。
ただ、実際に使用した声をお聞きすると色々難ありらしく、
このお手頃な商品を「YES」とするか「NO」とするかは意見が分かれるところなのですが
家庭用ミシンの選択肢としては非常に増えましたね。
職業用ミシン ~ シンプル機能と高パワー
私が使用しているのは「職業用ミシン」です。
家庭用と比べて一番の違いは、直線縫いしか出来ない ということですね。
ボタンホールなんてのは当然のことながら、ジグザグ縫いすら出来ません
カスタムパーツは非常に多くて、パーツを取り付けることで色々な機能が付加されていく仕組みです。
ただ、カスタムパーツと言っても意外とお高くて、
私が今欲しいなと思っているパーツ(バイヤス縫い)は5000円くらいします。
1つの機能しか持ち合わせていないパーツに5000円は・・・・・
当然本体価格もグンと上がって20万円前後くらいでしょうか。
普通にハンドメイドを楽しむだけでしたら、あまり必要の無い商品だと思いますね。
家庭用との違いのもう1つは、パワー です。パワーに関しては雲泥の差があります!!
私が高額を出してまで職業用を購入した理由は「パワー」です。
私がワンちゃんグッズを作る場合は、基本的に 厚物縫い です。
CMで「デニム生地を〇枚重ねて縫えます!」というのを見かけることがありますが
私の場合は、分厚い箇所になると8mm前後の厚みの、しかも堅い布を縫い進むことになります。
家庭用ミシンですと全く不可能な厚みや硬さです。
実は、
今愛用している『Excim-pro 9400LS』を使う前に、
ほんの短い期間 JUKIの『SPUR TL-30DX』というミシンを使っていました。
これも職業用に分類される機種で、見た目が非常にシンプルで職業っぽくてとても気に入っていました。
ですが1ヶ月もしない間に壊してしまいまして・・・。
あまりにも厚物縫いで酷使しすぎたようです。部品が折れました。
一端修理しましたがやはり心許なさが否めなくて、『Excim-pro 9400LS』に乗換えました。
同じ「職業用ミシン」ミシンでも、それぞれ得意分野があるようです。
『SPUR TL-30DX』は自動糸通しなどちょっとした便利機能を搭載!見た目もカッコイイ!!
『Excim-pro 9400LS』はミシン内部の構造的に頑丈でパワーが強い!
私が使用する場合には、見た目や便利機能を捨ててでもパワーが必要だったんですね。
『Excim-pro 9400LS』を愛用してからは1度も針折れすらありません
工業用ミシン ~ 専門の縫い方に特化
アパレル業界などで活躍している工業用ミシン。
実際に使用する機会もなければ、お目にかかる機会も殆どありませんが
ネット検索してみると、1つの縫い方に特化して本当にそこだけを縫うような仕組みのようですね。
JUKIの工業用ミシンサイトです。
https://www.juki.co.jp/industrial_j/products_j/all.html
すごく色々な種類の機種があって面白いです!
道具や素材は適材適所がとても重要です。
高価だから良いかと言えばそうではなくて、その道具や素材でどのようなことがしたいのか?
必要に応じたチョイスを心がけることで、ハンドメイドがもっと楽しくなるように思います
昔のミシン
メンテナンスされているので今でも使えるそうです。