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くうちゃんの病気のこと その③

メラノーマ闘病記 ~ 肺転移

メラノーマ遠隔転移~肺転移

9月に入ってもくうちゃんは元気でした。

中旬の琵琶湖旅行では、私達が心配するくらいにガンガン泳ぎました。

 

 

 

少し疲れやすくなっている気がしていましたが、いつも通りの生活に支障は全くありませんでした。

 

はじめに言われた余命の期限は9月末頃とのことでしたが、

「本当に?!間違いでは?」と心のどこかで祈るように思っていました。

 

ですが、琵琶湖の2日後(9/15)の受診で肺転移を確認・・・。

レントゲンには4.5センチくらいの影が写っていました。

ここまで来てしまうと、「メラノーマリンパ節転移肺転移」だろうという最悪の答えが見えて、

くうちゃんとのお別れが現実味を帯びて、重たく重たくのしかかってきました。

 

気が狂いそうなくらいに泣きましたが、それでも私達はやっぱり【時間の質】の追求をやめませんでした。

 

くうちゃんの体力に合わせて、「遠出する楽しみ」から「些細な日常の中の楽しみ」へとシフトしながら、くうちゃんの笑顔を最優先に考えて過ごしました。

 

庭でオヤツパーティーをしたり

いつもの公園でまったり過ごしたり

家の中でかくれんぼをしたり

 

10月中旬くらいまでは、なんだかんだ元気に過ごせていたのです。

 

 

 

それでもシコリの成長だけは止まらず。直径8センチくらいになっていました

この時点でシコリの成長は体表(身体の外側)方向に向かっていましたが、

今後身体の内側に向かって大きくなっていくようなら、呼吸が苦しくなる可能性があると言われました。

どうか気管を圧迫しませんように・・・と強く願っていました。

 

 

いつもの公園にはキンモクセイが心地よく香り

季節の移り変わりを教えていました。

 

 

 

血尿

10月下旬、突然大量に血尿が出ました。

エコーで膀胱にたくさんの血餅が溜まっているのが見えました。

 

これが単なる膀胱炎からくるものなのか、若しくは腎臓も含めた癌転移によるものなのか

血液検査や検尿で分かる範囲では判断出来かねると。

 

膀胱内の詳しい検査はくうちゃんにそれなりの負担がかかります。

 

何より、詳しい結果を知ったところで、その後何が出来るのか?が私には見えず

今の状態を知る為だけの検査に意味を見出すことは出来ませんでした。

 

「打つ手がないのなら、詳しいことはもう知らずに進もう。」

そう決めました。

 

 

 

 

幸運にも抗生剤の服用で血尿はとりあえず治まりました。

 

この時はもう11月に入っていました。

短パンランニングの大将が人目を引く季節になっていました笑

 

この血尿以来、くうちゃんはしんどそうにしている日が出て来ましたが、調子の良い日はまだ元気にお散歩出来ていましたので、いつもの桜の下で写真を撮るのが楽しみの1つでした。

 

 

くうちゃんはいつも笑顔を見せてくれていました。

 

庭のコキアが真っ赤に紅葉していました

 

 

 

 

 次回に続く 

 

【くうちゃんの病気のこと その④】

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