犬のスキルアップと環境作りのこと
2020年12月16日
犬との関わり方やしつけの仕方で思うこと
犬とヒト~コミュニケーションは可能か?!
まもなく小雪さんも3歳になります。
パピーの頃と比べれば、色々な事が理解できて、私達ともお互い疎通が図れるようになってきました。
コミュニケーションというと、まず思いつくのが「言葉(言語コミュニケーション)」ですね。
ヒト対ヒトであれば、言葉で多くのことがわかり合えます。
ですが、「言葉」はコミュニケーションの3割と言われています。
その他の7割は「身振り手振り」「表情」「語調」「雰囲気・空気」など非言語的なサインで通じ合っているそうです。
そう思えば、【犬とヒトがわかり合うこと】はそれほど難しいことではないのかもしれません。
犬はヒトの言葉を発することはありませんが、ある程度理解は出来ると思いますし、色々な表情や仕草などで気持ちを伝えてくれますから!
とは言え、
私が小雪さんの気持ちを本当に理解できているのか・・・?
飼い主ならば誰しも気になる疑問だと思いますが、答えはなかなか見えません・・・。
犬の緊張を理解する
先日イベントでお会いしたアドバイザーの方から
「(小雪さんは)日常的に過剰な緊張感に苛まれているのではないか? それが吠えにつながっているのではないか?」
とご意見を頂戴しました。
私が感じているよりも、もっと多くの事(場面)が小雪さんにとって緊張に繋がっているのではないかということなんです。
ヒトと犬で緊張をもたらす対象が違うのは当然です。
もちろん「人それぞれ」「犬それぞれ」でもあると思います。
つまり、私にとって極々些細な事が小雪さんにとっては緊張に繋がっている場合もあるというのです。
【安堵して過ごせる環境作り】について考え、そのことを日常に積極的に取り入れることで、吠え改善に繋がるかもしれないと。
言われてみれば、小雪さんに対しては日々トレーニングトレーニングの意識で関わってきました。
特に最近は、小雪さんが苦手とするような場所(ヒト犬がいる公園など)にも積極的に出かけていました。
それは「経験値を上げることで小雪さんのストレス耐性をアップさせたい」意図からの行動だったのですが
過負荷になっていたかもしれません。
負荷をかけた分のフォローアップが足りていなかったようにも思います。
【小雪さんが安堵出来る環境作り】って?
● ヒトも犬も「一人になる時間」は大切
小雪さんにとってはハウス(ケージ)が「自分の場所」です。
ハウスに入って居るときは、不必要に干渉しない。
マッタリとした時間を過ごさせてあげる。
● 怖いこと困ったことは飼い主に任せて!!
戦うのは母さんに任せて!
小雪さんは母さんの後ろにいればいい!!
● 飼い主がリラックス・安心のオーラを放つ
お散歩に出るとき、トレーニングするとき。小雪さんが吠えずに過ごせるようにあれこれ準備を
整えて「いざっ!」という気持ちでチャレンジしますが、その時の私の緊張がよくない。
私の不用意な緊張がリードを伝って小雪さんに伝染しているらしい。
改めて振り返ると、全部出来ていませんでした
小雪さん「犬吠え病」改善の戦略
色々な場面で過剰に緊張せず、リラックスして自然に過ごせるために出来ることと言えば
上述した【環境作り】は大きな戦略の1つですし、リラックスへの近道であるように思います。
【環境作り】は犬の状態がどうであれ、全てヒトのペースで組み立てていけますから!
一方、【犬自身のスキルアップ】も戦略としてあげられると思います。
些細な事には動じないストレス耐性を身につければ、幅広い【環境】に対応出来るはずです。
● 適切な状況で経験値を上げていくこと。
● 成功体験を積み重ねて自身を付けること。
いつもしつけ教室でチャレンジしている内容だと思います。
とても時間のかかる気長な戦略です。
小雪さんと私の場合で考えると、この2つの戦略のバランスが【小雪さんのスキルアップ】に偏っていたように思います。
【環境作り】にもっと気を配れたなら、【スキルアップ】に伴うストレスをうまく解消出来て
効率よく前進できるのかもしれませんね!
セラピードッグの実力
【環境作り】と【スキルアップ】両方を取り入れた形での公園散歩が実現しました!
セラピードッグの先輩ワンコさん達やトレーナーさんも一緒に、いつも小雪さんと私で出かけている公園にお散歩に行ったんです。
普段なら、私は臨戦態勢というか「よっしゃ!がんばるで!!」という意気込みで出かける公園なのですが
この日は先輩ワンコさん達のゆったりとした癒やしオーラに包まれて
小雪さんも私も、いつもとは違う感じで時間を過ごしました。
犬に出会った時、先輩ワンコさん達はもちろんですが、小雪さんも過剰には反応しません!
もし反応しそうになっても、トレーナーさんがすかさずフォローに入ってくれるので、私は不必要な臨戦態勢を布く必要がありません。
なんて楽な、そして、なんて楽しい公園散歩なんだ!!
小雪さんもなんだかニコニコとイイ顔をしていたように思います。
この日の公園では老若男女色々なヒトが近づいてきて、声をかけられたり撫でられたり、一緒に写真を撮ったりといった交流の場面が何度もありました。
セラピードッグの先輩ワンコさん達は、「お仕事モード」に入ると顔つきが明らかに変わります。
高齢の方に接するときはどうすれば良いのか・・・
相手を転倒させないようにバタバタ大きな動きはしないとか、相手がもしもふらついたなら、杖の代わりになれるほどしっかりと背中で支えてあげるとか。
幼児に接するときには・・・怖がらせないように子供のペースで近づくまで待つとか、「私はワンワンですよ~♡」のオーラで縫いぐるみ以上の可愛さを放つとか。
こんなセラピードッグの先輩ワンコさん達のオーラの中にいることで、私も小雪さんもすごくリラックスしてお散歩出来た部分が大きいと思います。
先輩!! さすがです!!!
今後も【環境作り】にも配慮しつつ、小雪さんの【スキルアップ】のことを考えていきたいと思います。