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家庭犬訓練試験(CD) ~ 待つことの大切さ

家庭犬訓練試験(CDⅢ)へのハードルは高い

家庭犬訓練試験

犬にも試験があるのをご存じですか?

 

警察犬などのとてもお利口なワンちゃんだけでなく、小雪さん達のような凡人(凡犬?)にも試験の機会は設けられています。

もちろん任意の試験ですので、受験したからどうのこうのと言ったものではないのですが

小雪さんはチャレンジしています。

 

くうちゃんが若い頃にも受験の機会はもちろんあったのですが

当時の私は、この試験にあまり魅力や必要性を感じることが出来ませんでした。

飼い主のステータスの一つとして、自慢の種としての試験としか思えなかったんです。

くうちゃんも2歳頃までしつけ教室に通っていましたので、

周囲のワンちゃん達が試験練習に励んでいるのを横目で見てスルーしていました

 

小雪さんを迎えて、平和に日常を一緒に過ごすために日々トレーニングを頑張っています。

その中で、「平和な日常」にとって必要な要素が訓練試験の中に詰まっていることに気づき

試験の為の練習というよりも、日頃のトレーニングの節目としてこの試験があることを改めて知りました。

 

 

 

 

それならばと小雪さんと二人で一緒に受験したのがこちらです。

 

以前のブログにも書きましたが

CDⅠ、CDⅡにはすでに合格しています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

CDⅠを受験したときのことはとてもよく憶えています。

「スワレ」だの「フセ」だのといった指示に従うことは比較的得意ですので

試験課題についてはそれほど心配しませんでした。

 

ただ・・・・

この頃既に発症しかけていた【犬吠え病】

当時は犬に限らず、ヒトでも車でも自転車でもなんにでも吠える【全吠え病】でした

 

初めてお会いする試験官の先生に吠えないか・・・これだけが心配でした。

 

試験当日

案の定といいますか、予想通りといいますか・・・

試験官の先生に何度か吠えそうになったり、飛びつこうとしたり・・・

 

「スワレ」だの「フセ」だのと呑気な指示を出すよりも

「吠えないこと」「飛びつかないこと」に全神経を集中するような試験でした

 

 

 

 

CDⅡの時は、試験開始前にまずは先生のニオイを嗅がせていただいて

不審人物でないことを小雪さんに認識させてから試験に臨みました。

 

試験前に「ご挨拶」と称してやたらと執拗にニオイを嗅ぎに来た犬とヒトに対して

先生の方が「不審な犬とヒトだ」と思われたんじゃないでしょうか

 

 

 

 

 

CDⅢ

次の目標はCDⅢです。

グレードが上がるにつれて要求される項目が増えていきます。

 

CDⅠ = 5課目

CDⅡ = 10課目

CDⅢ = 20課目

 

 

「スワレ」「フセ」などの基本的な内容に加えて、芸事的なことも披露する事になります。

 

小雪さんが試験で行う予定の課目は次の20課目

 

1.紐付き脚足(リードを付けて歩く)

2.紐なし脚足(リードなしで歩く)

3.停座及び称呼(スワレの状態で飼い主が10m離れ、呼び寄せる)

4.フセ

5. 立止(四つ足で立った状態でキープ)

6.常歩行進中の伏臥(歩きながらのフセ)

7.常歩行進中の停座(歩きながらのスワレ)

8.常歩行進中の立止(歩きながらの立止)

9.物品持来(10m向こうに投げたダンベルを持ってくる)

10.遠隔停座からのフセ(スワレの状態で10m離れ、離れた位置からフセの指示を出す)

11.障害飛越片道(70㎝くらいの障害を飛び越える)

12.障害飛越往復

13.据座(スワレの状態で10m離れ、30秒キープ)

14.休止(スワレもしくはフセの状態で、飼い主は犬の視界外に隠れる。その状態で3分キープ)

15.8の字股くぐり(飼い主の股の間を3回8の字にくぐる)

16.寝ろ(ゴローーンと10秒間横になる)

17.持来を含む障害飛越(障害の向こうに投げたダンベルを障害を飛び越えて取りに行き、ダンベルを咥え

  たまま飛び越えて戻ってくる)

18.輪飛び片道(フラフープを飛びくぐる)

19.輪飛び往復

20.おつかい(10m先の相手に籠を咥えて届ける)

 

 

 

一見難しそうな課目も含まれますが、一番苦手なのは「14.休止」です

 

 

私の姿が見える状態で30秒待つ「13.据座」は何とか出来ますが

私の姿が見えなくなるとあっという間に立ってウロウロ~と探してしまいます。

 

すごく私に依存しているのだと思います。

 

 

「指示した相手が居なくなる。だけど必ず戻ってくるからそれまで待ってる」

 

 

これって究極の信頼と服従ではないでしょうか。

 

 

私と小雪さんの間にこの究極の関係はまだ築けていません

なので、私の姿が見えなくなると一気に不安になってウロウロ~と探してしまうんですね。

 

 

CDⅢを受験するためには「休止」は必課目です。

今の状態じゃ受験は難しいな・・・

 

 

 

 

 

 

待つことの大切さ

 

今日のしつけ教室では、それぞれの飼い主から離れて伏せる練習をしました。

小雪さんにとってはうってつけの練習です!!

 

先輩達は何食わぬ顔で1時間ほど伏せておりましたが、小雪さんは何度も座ったり立ち上がったり・・・

その都度「フセ」の指示を出して我慢させました。

 

トレーナーさん曰わく「小雪、全~然ダメじゃん」

 

いやいや!頑張っておりましたよ!

母さんにはわかるよ!

ウチのコ全力出して頑張ってました!

 

 

 

色々な課題がある中で、一番大切なのは「マテ」だと思います。

そして小雪さんが一番苦手なのも「マテ」です。

 

どんな状態でも「マテ」の指示に従うことが出来れば、色々なトラブルや危険を回避することが出来ます。

 

 

自我抑え

自制心

 

 

ヒトでも難しい課題に小雪さんは挑戦しています。

 

どうか皆さん応援を!!